最期だからこそ住み慣れた場所で…

日和館では『看取り』を行っています。
ヘルパー・看護師・ケアマネ・相談員が、この何年間で気持ちが変わってきましたラブラブ
家族のような存在のご入居者様の最期を考える事が出来るようになったのも、何名の方の最期を看取らせて頂いたからです。
今日はIさんの看取りで学んだことを紹介いたします。星

I様 87歳 女性 

退院を告げられた時、口から食べる事ができなくなっていました。
ご家族は胃瘻・経管栄養には反対でした。
点滴を希望するなら、他の病院へ移るように勧められました。
ご家族は転移を強く拒みましたが、どうしたらよいのかわかりませんでした。

私達職員は『口から食べれなくなる』ことの意味と、
Iさんにとってどの選択肢が最良なのかを、
ご家族と一緒に真剣に考えました。

ご家族は悩み、葛藤しました。
『母をよくわかってくれている人達がいる、日和館へ戻ろう!
最期は日和館で終わらせてあげたい』

それがご家族の決断でした。

日和館へ戻ってきたI様は、
私たちににっこりと笑みを見せてくれました。ニコニコ
その瞬間から、たくさんの職員が見守り、
声を掛け、手を握りの毎日が始まりましたドキドキ

そして1週間後、とても穏やかな表情で、みんなに見守られて旅立たれました。
(大好きなヘルパーさんたちが、揃うのを待っていてくれてたかのように…)

葬儀の際、ご家族から
『とても悩みましたが、母を日和館に戻して本当に良かったです。最後までありがとうございました』
とお言葉をいただきました。

私達は、I様の看取りでたくさんの事を学ばさせていただきました。
その中でも、
最期だからこそ、住み慣れた場所で、
見慣れた顔、聞き慣れた声に囲まれて過ごすこと

どれほど大切かという事を・・・

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この内容は、2015年6月18日の日和館ブログをコピーしました。